江戸後期、新吉原。五丁きっての花魁・なよ竹は、意気と張りを身上としつつも、いまだ誰のものにもなっていない生娘であった。いつか出会うはずの「誰か」を、かぐや姫のように待ち続けるなよ竹。そんな彼女の元へ、京からふたりの男がやってきた──。 吉原遊郭に咲く極彩色の純愛模様「十六夜綺譚」。杉浦絵里衣のネット連載小説をもとに、逢坂八代氏作画でコミック化。
※各作品のタイトルは、原作小説名「十六夜綺譚」、電子書籍・デジタル・分冊版「十六夜綺譚~吉原花魁のはつ恋~」、紙コミック「十六夜綺譚」となります
時は江戸後期、吉原一と評判の遊女・なよ竹は、意気と張りを身上として、江戸中の男の胸をときめかせていた。 彼女にはもうひとつ、 噂にのぼることがあった。 それは、遊女であるにもかかわらず、生娘であること。 金にも力にもなびかず、ことごとく突っぱねてきたなよ竹は、心から男と見込んだ者にだけ帯を解くと決めていた。 そんななよ竹のもとにある日、京から来たという商家の若旦那がやってきた。 美しく紳士的な菊之介というその青年に、なよ竹は今まで感じたことのない感情を抱くが、彼の従者である龍次はなよ竹が気に入らないらしく、ずけずけとものを言う。 負けん気の強いなよ竹は、龍次と真っ向から対立するが……。
江戸後期、新吉原。五丁きっての花魁・なよ竹は、意気と張りを身上としつつも、いまだ誰のものにもなっていない生娘であった。いつか出会うはずの「誰か」を、かぐや姫のように待ち続けるなよ竹。そんな彼女の元へ、京からふたりの男がやってきた──。
吉原遊郭を舞台にした恋愛小説『十六夜綺譚』、逢坂八代氏作画によるコミカライズ版。
無料公開・本編読了後推奨
「うちは、龍の分もこの九重屋を守ろ思てます」