警視庁捜査一課に籍を置く女刑事・藤井祐希は、無愛想で無鉄砲な相棒・羽柴の背中に追いつこうと奮闘する毎日だ。そんなある日、羽柴は殺人事件の重要参考人となり、休職に追い込まれてしまう。誰もが彼を犯人扱いするなか、ひとり無実を信じる祐希は、事件解決に向けて立ち上がる。真犯人へと迫るにつれ、ふたりの距離も徐々に近づいてゆく。ふたりの恋の、そして事件の行方は──。恋愛×警察(ラブアンドポリス)の新ジャンル小説「CODE R.I.P.」。 ※旧題『R.I.P.~Rest In Peace~』より改題。
正月気分も覚めやらぬ一月中旬、都内の住宅街にある公園の池から、女性の遺体が発見された。女性の首にはロープが巻きついていたため、絞殺のち水中に遺棄されたものと断定、ただちに特別捜査本部が設置された。 警視庁捜査一課四係の女性刑事・藤井祐希は、先輩でコンビを組む羽柴秀明とともに事件の捜査にあたるが、おどろくべき事実に直面する。 事件当日、被害者と行動をともにしていたのは、ほかでもない羽柴であった。自ら事実を明かす彼に、殺人の嫌疑がかけられるが……。 密かに想いを寄せる羽柴の潔白を明かし、真犯人を見つけるため、祐希は立ち上がる。
藤井祐希が捜査一課に籍を置き、早二年近く。 信頼できる上司に恵まれ、刑事として一回り成長し、現在は弁護士殺害事件を追っている。 また私生活も満たされ、このうえなく充実している毎日。 だが、祐希は悩む。 「刑事」と「女」、どちらも両立することは、果たして可能なのだろうか。 時同じく、二十三区随一の平和な地域を管轄する北都署の女刑事・高邑真琴の元に、青年が夜道で襲われ負傷するという事件が舞い込んだ。 真琴は新しい相棒とともに捜査に当たるが、被害者には襲われる動機がなく、事件は暗礁に乗り上げる。 一見すると無関係なふたつの事件。 祐希と真琴は、それぞれ違った形で事件を追う。 やがてふたつの事件が絡み合い、運命は大きな変化を迎える。 人々のさまざまな思惑、過去の忌まわしき事件。 そして、平穏な日常の崩壊──。 恋愛×警察小説「CODE R.I.P.」シリーズ、第二弾。
無料公開・本編読了後推奨
「このひとは先輩なのに」
「少し優しすぎやしませんか」
「プライベートな時間くらいは」
「いただきに行く」
「やらない後悔よりやって後悔、ですよ」
「助けてもらうばかりじゃいられない」
「もう誰も、傷つけたくない」
「人生はこれからまだまだ続く」